本気でFIREを目指すための資産形成入門
著:穂高 唯希
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本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法

FIREってなに?ってとこからの方もおられるかも知れませんので
最初にFIREについてさらっと説明します
FIREとはFinancial Independence and Retire Early
の頭文字をとったもので、経済的自立を達成し早期にリタイヤしよう!
という動きのことです
リタイヤと言っても仕事を辞めるのが全てではなく、経済的自立をした上で、好きなことをして生きていくという考え方ですね
例えば、好きではない仕事、嫌な満員電車での通勤、嫌いな上司
などから解放され、好きな仕事をする、はたまた自由に時間を過ごすというものです
それでは本書を解説します
著者はあの三菱サラリーマンさん
著者はあの人気ブログ「三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイヤ目指してみた」三菱サラリーマンさんこと穂高唯希さんです
三菱系の企業に入社し、入社当初に「30歳でアーリーリタイヤする」ことを決意
「支出の最適化」と「収入の8割を投資に回す」というマイルールを徹底することで、本当に30歳でセミリタイヤを決めたすごいお方
本書にはその投資手法の全てが書かれており、何がすごいかというと、再現性です
確かに給料の8割を投資に回すなんて、高給取りじゃなきゃ無理だ!
なんて意見はごもっともですが、8割でなくとも「支出を最適化」させ、その分を投資に回すことで経済的自立に1歩2歩と近づけますよね
ではその投資方法について説明します
投資方法

給料の8割とボーナス全てを投資し、30歳でセミリタイヤしたという
その方法とは読めば非常に簡単です
その方法とは
アメリカを中心として、日本、イギリスの高配当株、連続増配株をひたすらに買い続けた、というもの
ね、簡単でしょ
でもこれが難しいんです
なぜかというと、保有する株の株価が下がれば人は怖くなり売りたくなります
そして、欲しかった株が上がればそれに飛びつき高値買いをしてしまう、からです
例えば、自然災害、コロナウイルスなどによる株価の暴落がありますよね
その平均は約30%の暴落と言われています
リーマンショック時は底値から天井まで約57%の暴落率だったそうです
常に30〜60%の暴落するリスクを抱え、それでも買い続ける
簡単ではないことです
投資手法としては簡単なものの、最初に決めたマイルールを決して破ることなく徹底する、そのメンタルはすごいものです
高配当投資株のメリット
では、なぜ高配当投資株を買い続けるのか
そのメリットも穂高さんはあげています
この中で今回は5つのメリットを解説します
1 手間がない

投資は放置するだけでなく、手入れ・最適化を図る必要があります
しかし、この高配当株投資は株価に左右される投資ではなく、配当を狙った投資なので、保有株を手入れする必要がないのです
2 再現性が高い

株価が安い日であればあるほど、多くの高配当株を購入することができますが、いつが安い日なのかはなかなかわかりにくいものです
しかし、毎月・毎日など決めた日に、同じ値段で買い続けることでリスクを分散できるのです
そのため、毎日株価を気にすることもないですし、それほど高度な知識も必要ではなく、どなたでも再現することができます
3 不労所得の可視化

いくら買い続けるとはいえ、不安になってくるはずです
しかし、保有株とその配当金はある程度ですが分かります
そのため、現在の生活費の何%を配当金で補えているのか達成具合が分かり、不安が和らぐでしょう
4 出口戦略を考えなくて良い

投資は出口戦略を考えて、投資する必要があります
例えば、10万円で買った株が12万円に上がれば売る、8万円に下がれば売る
というように、出口を考える必要がありますが、高配当株投資はその必要がありません
というのも、配当を得るための投資なので売る必要がないからです
5 モチベーション

3の不労所得の可視化で、配当金からの利益が支出を上回るのが見えればもうセミリタイヤ間近です
こうやってモチベーションを上げる、また保つことができます
そして長期での投資を続けることが可能です
支出はどう削減するか

収入ー支出 をしたものでしか、買い増すことはできませんよね
つまりとんでもない高給取りの方以外は、支出を見直す必要があります
その点も穂高さんは支出をカットできる点をあげていますの列記します
- ペットボトル飲料は買わず、水筒を持参
- たばこは買わず、「たばこ株」を買う
- 飲み物は白湯でOK
- デートは公園で手作り弁当ピクニック
- 書籍は図書館を利用する(新刊でない場合は予約する)
- 会社の飲み会は必要最低限
- 株主優待の活用
- 散髪はセルフカットor1000円カット
- 携帯は格安SIM
- プールやジムは公共施設をしよう
- コンビニでの買い物は避ける
- 買い物カートは使わない
- 支払いは現金でなくクレジットカードで
- 保険には入らない(見直す)
- 階段は資源
です
どうですか、階段は資源ってごっついボケかと思いますよね
でも違いまして、払うだけ払って通ってもいないジムに行くくらいなら、普段の生活に溢れているエレベーター、エスカレーターなどは使用せず、極力階段を使えば十分な運動になるよ
というのものです
本書には書かれていないことでも、家計簿を付けてみて、「ここいるかな」という支出が必ず出てくるはずです
一見地味ですがそれらを削っていくことで、早期リタイヤが可能になるかも知れません
皆さんも支出を最適化し、より良い自分になりましょう
昨日より良い自分を目指しましょう!ではまた!
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